ローマ法王ベネディクト16世が、イスラエルを訪問中です。エルサレムのヤッド・バシェム(虐殺記念館)を訪れ、追悼式が行なわれました。
法王は先日、ホロコーストを否定した司教の波紋を解除したとのことで、強い反発がありましたが、この度のヤッド・バシェムでの演説でも「謝罪の言葉を聞けず、失望した」との声が上がっています。
法王はドイツ出身で、ナチスの青少年組織に所属していたことがあり、ユダヤ人はかなり厳しい目で見ているようです。
また、法王が参加したエルサレムでの三大宗教者会議では、イスラム代表者が予定外のイスラエル非難演説を始めたため、司会者がそれを制して会場が騒然となり、退席を余儀なくされる場面もあったとか。なかなか大変そうですねぇ。
15日には、エルアル・イスラエル航空の特別機で帰途につく予定です。
同日、ネタニヤフ・イスラエル首相がエジプトのムバラク大統領とシナイ半島のシャルム・エルシェイフで会談。ネタニヤフ氏が就任後最初の外遊地に選んだのがエジプトです。
今月18日にはネタニヤフ首相が、また28日にはムバラク大統領がオバマ大統領と会談する予定で、その直前のアピールなんでしょうか。
さて、今日はユダヤ教で「
ラグ・バオメル」というお祭りです。過ぎ越しの祭りから数えて33日目。この時期は、シャブオット(ペンテコステ)までの50日間を、指折り数えて過ごします。
現在、
隔月刊雑誌「みるとす」6月号を編集中です。お楽しみに!