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ヘブライ語聖書対訳シリーズの“短所”が最大の長所


 ミルトスの発刊する「ヘブライ語聖書対訳シリーズ」。前任者のN兄が最初に詩編や創世記を企画・刊行されたのは、今から20年以上も前です。

 この20年間で、岩波訳やその他の日本語訳聖書が登場しました。またPC環境も整い、バイブルワークスのような聖書研究ツールも出たり、聖書を読む環境は格段に良くなりました。しかし、未だに弊社の対訳シリーズに類似するものは出てきてません。

 この対訳シリーズの特徴を挙げるとしたら――

 ◆原典の逐語訳なので、そのままのニュアンスが読み取れる
 ◆ヘブライ語を全く知らない人でも、カタカナで原典を声に出して読める
 ◆同じくヘブライ語が分からなくとも、文法の説明により大意を掴める

 「でも、おたくの対訳シリーズには1つ大きな欠点がありますよね」。ある方にそう言われたことがあります。皆さん、それがなんだかお分かりですか?

 それは、独自の通し訳を作っていないということです。(参考のため、既存の新共同訳を脇に掲載はしています。)

 聖書の翻訳は、通し訳を作ることにあります。しかしながら、この本はあくまで「聖書の対訳(逐語訳)」であり、「~訳聖書」ではないので、あえてその訳は作っていません。

 “美しい日本語”と呼ばれる文章に訳していく過程で、必ず失われていくものがあります。それは、ヘブライ語原典のもつ微妙なニュアンスです。翻訳者は常に、訳語の取捨選択に迫られ、悩みつつ1つの“美しい”日本語文にしていかねばなりません。

 対訳シリーズの目的は、その「失われてしまうもの」を逃さず、「本当は聖書にはどう書いてあるのか」を提供するにあります。言うなれば、調理する前の食材を詳しく解説付きで提供するようなもの。後はそれを皆さんの味付けで料理してもらうだけなのです。

 日本語訳聖書は、素晴らしいものがたくさん出ています。でも見比べてみると、ずいぶん訳が違う箇所が多くあります。そのような時にこそ、この対訳シリーズで「原材料」をご覧いただくと、きっと新たな発見と驚きがあることでしょう。「そうか、もともとはこう書いてあったんだ!」と。

 先日刊行されました『列王記下Ⅱ』の1節を掲載します。19章16節の、ヒゼキヤの祈りの冒頭部分です。少しですが、お手持ちの日本語訳聖書と比べてみて、“調理前”と“調理後”の違いを味わってみてください。

列王記下19章16節
※ヘブライ語が右から左に書きますので、ここの日本語も右から左に読みます。




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